- 🟢LINE WORKS(ラインワークス)とは?
- 🔴業務でLINEを使うデメリット
- 1. 情報セキュリティ・内部統制上のリスク
- 2. アカウントとデータの管理機能の欠如
- 3. 従業員の負担と公私混同
- 🟢LINEとLINE WORKSの決定的な5つの違い
- 違い1 : セキュリティ・管理者機能
- 違い2 : アカウント管理と組織図機能
- 違い3 : ビジネス向けの独自機能
- 違い4 : 料金体系と無料版の機能制限
- 違い5 : 外部(一般LINEユーザー)連携の範囲
- 🟢業務でLINE WORKSを使う4つのメリット
- メリット1:導入・教育コストの低さ
- メリット2:グループウェア機能による業務効率化
- メリット 3:セキュアな顧客連携(LINEユーザーとの接続)
- メリット4:高い拡張性と外部サービス連携
- 🟢LINE WORKSの初期費用・料金プラン
- 💡LINE公式アカウントとの違いは?顧客コミュニケーションの最適な選択
- 1. 目的の違い:社内と社外の使い分け
- 2. 機能の違い:双方向か、一斉配信か
- 3. 最適な使い分け
- 📚まとめ:最適な使い分けは?LINE WORKS導入の判断基準
- LINEとLINEWORKSの連携について
プライベートで広く使われる「LINE」と、企業向けに提供される「LINE WORKS」の違いをご存じですか?「無料のLINEで十分ではないか」という疑問を持つ方もいるでしょう。
本記事では、LINEとLINE WORKSの違いをビジネス利用の観点から詳しく分析し、利用にあたって最も重視すべきセキュリティ、管理機能、コストの明確な違いをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、業務においてLINEとLINE WORKSどちらのサービスを選ぶべきかの判断基準が明確になります。
🟢LINE WORKS(ラインワークス)とは?
LINE WORKSは「LINEのビジネス版」と誤解されがちですが、実際は法人利用に特化した全く別の独立したサービスです。まず、その基本的な定義と、一般のLINEとの関係性について整理します。

参考:https://line-works.com/line-works/
LINE WORKS(ラインワークス)は、ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する、企業向けのビジネスコミュニケーションツールです。
最大の特徴は、多くの人がすでに使い慣れている「LINEとほぼ同じ操作感・画面構成」を持っている点です。これにより、新たなツール導入に伴う学習の負担や習熟までのコストが極めて低いというメリットがあります。
しかし、LINE WORKSは単なるLINEのビジネス版ではなく、機能、セキュリティ、管理者権限の面で法人利用に特化しています。個人間のコミュニケーションを目的としたLINEに対し、LINE WORKSは「組織全体の生産性向上」と「コンプライアンス遵守」を目的として設計されています。
🔴業務でLINEを使うデメリット
「無料だから」という理由でLINEを業務利用している企業も少なくありません。しかし、LINEは個人利用を前提としたツールであるため、企業の業務で利用するには情報漏洩や管理面で見過ごすことのできないリスクが伴います。
LINEを業務で利用する場合、企業のコンプライアンスやセキュリティの観点から、主に以下の決定的なデメリット(リスク)が発生します。
1. 情報セキュリティ・内部統制上のリスク
LINEは個人間の連絡ツールであり、企業が従業員の利用状況を管理・監視する機能が一切ありません。そのため、情報漏洩やコンプライアンス違反のリスクがあります。
トーク履歴の監査・監視ができない
誰が、いつ、どのような機密情報(顧客情報、開発データなど)を社外に送信したかというトーク履歴のログを、企業側で取得したり、監査したりすることが不可能です。万が一、情報漏洩や不正行為が発生した場合に、原因究明や証拠保全ができないという致命的なリスクを負います。
セキュリティの利用制限ができない
アクセス元のIPアドレス制限や、情報セキュリティポリシーに基づく利用制限をかけることができません。これにより、不正アクセスや、従業員による意図的・偶発的な情報の持ち出しに対する防御が手薄になります。
2. アカウントとデータの管理機能の欠如
LINEの利用は、企業がアカウントを統制下に置けないため、組織的な情報管理が破綻します。アカウントが個人に紐づいているため、従業員が退職する際、企業側でアカウントを停止したり、過去の業務データを回収・保全したりすることができません。
退職時のデータ削除とアカウントの停止ができない
LINEアカウントは個人に紐づくため、従業員が退職する際、企業側で業務上のトーク履歴やファイルを回収・保全したり、アカウントを停止したりすることができません。重要な情報が個人アカウントに残ったままになり、情報が散逸する原因となります。
公私の情報が混ざり、情報の引継ぎが困難
業務上の大切なやり取りが、プライベートなチャット履歴の中に埋もれてしまいます。情報が個人アカウントに紐づく「属人化」が進み、担当者不在時や異動時に情報の引継ぎが非常に困難になります。
3. 従業員の負担と公私混同
主に個人の連絡ツールであるLINEを業務に利用することで、従業員のワークライフバランスが崩れる原因となります。プライベートなアカウントを仕事でも使うことで、情報が混在し、通知が鳴り続けることによる従業員の心理的な負担が大きくなります。また、緊急時を除き、勤務時間外の連絡が常態化しやすい環境を作ってしまいます。
勤務時間外の連絡対応を強いられる
プライベートな通知と仕事の通知が区別なく届くため、緊急時を除いても勤務時間外や休日の連絡を無視しづらい環境を作ってしまいます。これにより、従業員の心理的な負担が増大し、ストレスや離職の原因となりかねません。
誤送信による情報漏洩リスクが高まる
同じアプリ内でプライベートの友人と会社の顧客とやり取りすることで、誤って機密情報を第三者に送信してしまうヒューマンエラーのリスクが高まります。
🟢LINEとLINE WORKSの決定的な5つの違い
次に、LINEとLINE WORKSの違いについて解説します。
LINE WORKSが単なる「LINEのビジネス版」ではないことは、機能や仕組みの違いを見ると明らかです。ここでは、LINEとLINEWORKSの決定的な違いを5つの観点から徹底的に比較します。
違い1 : セキュリティ・管理者機能
企業がLINE WORKSを導入する最大の理由は、LINEには存在しない高度なセキュリティと管理者機能にあります。LINEはログ監査が不可能ですが、LINE WORKSはトーク履歴の監視やIPアドレス制限が可能であり、情報漏洩対策と内部統制に必須です。
さらに、LINE WORKSは、ビジネス利用の信頼性を証明するISO 27001やSOC2/SOC3などの国際的なセキュリティ認証を取得しています。これは、企業の機密情報を預ける基盤として、国際的な水準を満たしている証拠です。また、サービス品質保証(SLA)に基づいた安定稼働が担保されており、障害時にもビジネスを継続できる高い信頼性があります。
項目 | LINE WORKS | LINE (一般) | 企業利用への影響 |
|---|---|---|---|
監査ログ・監視 | 可能(管理者がトーク履歴を閲覧・ダウンロード可能) | 不可能 | 情報漏洩時の追跡、内部統制に必須。 |
セキュリティ管理 | IPアドレス制限、端末制限、二要素認証強制設定が可能。 | 不可能 | 外部からの不正アクセス対策。 |
SLA(サービス品質保証) | 提供される(有料プラン) | なし | 障害発生時の復旧保証、ビジネス継続性に影響。 |
違い2 : アカウント管理と組織図機能
特に、LINE WORKSは個人のメールアドレスや電話番号と紐づけずにアカウントが発行できます。これにより、個人のプライベートな情報(電話帳データなど)と業務情報を完全に分離でき、情報漏洩リスクを根本から断ち切ることが可能です。
また、LINE WORKSには階層型の組織図機能(アドレス帳)があるため、参加しているメンバーが多い場合でも、メンバーの検索や管理が容易です
項目 | LINE WORKS | LINE (一般) | 企業利用への影響 |
|---|---|---|---|
アカウント所有権 | 企業に帰属 | 個人に帰属 | 退職時などにアカウントを即座に停止し、データを保全できる。 |
組織図機能 | あり(階層型アドレス帳) | なし | 部署や役職から簡単にメンバーを探せるため、人事異動後の混乱を防げる。 |
アカウント発行 | 管理者が一括発行・管理 | ユーザー個人で登録・認証 | 新入社員や異動時のアカウント配布が容易。 |
違い3 : ビジネス向けの独自機能
LINE WORKSには、日々の業務効率を大幅に向上させるグループウェアとしての独自機能が備わっています。カレンダー機能による予定調整やタスク管理機能、全社への情報周知に役立つホーム(掲示板)機能は、LINEWORKS独自のもので、LINEにはありません。
また、LINE WORKSはAPI連携機能に優れています。勤怠管理、顧客管理(CRM)、SFAなどの外部SaaSツールと接続することで、通知の自動化やデータ連携が可能になり、カスタマイズ性の高い業務ハブとして利用できます。
項目 | LINE WORKS | LINE (一般) | 業務効率への影響 |
|---|---|---|---|
カレンダー・予定調整 | メンバーの空き時間検索、設備予約機能付き | なし(個人利用のスケジュール) | 会議や面談設定の工数を大幅削減。 |
タスク管理 | トークからタスク作成、担当者・期限設定が可能 | なし | 依頼内容の「やり忘れ」防止と進捗管理。 |
ホーム・掲示板 | 全社・部署単位での情報共有と必読設定が可能 | ノート機能はあるが、管理・周知機能は弱い | 社内報や重要事項の周知徹底が可能。 |
違い4 : 料金体系と無料版の機能制限
LINEは完全無料ですが、LINE WORKSには有料プラン(スタンダード、アドバンスト)が存在します。LINE WORKSの無料版も提供されていますが、セキュリティや管理機能が制限されるため、事業での利用には向かない場合があります。
料金体系の詳細や無料版・有料版の具体的な機能制限については、「LINE WORKSの初期費用・料金プラン」の章で詳しく解説します。
違い5 : 外部(一般LINEユーザー)連携の範囲
LINE WORKSは、管理者が許可すれば一般のLINEユーザーと1対1のトークや通話が可能です。これにより、顧客に個人のアカウントを教えるリスクなく、慣れたプラットフォームで対応できます。ただし、情報漏洩リスクを防ぐため、グループチャットへの招待はできません。
項目 | LINE WORKS | LINE (一般) | 顧客連携への影響 |
|---|---|---|---|
一般LINEとのトーク | 1対1トーク、通話が可能 | 可能 | 顧客とのコミュニケーションの利便性。 |
グループチャット招待 | 不可能 | 可能 | 情報漏洩リスクの低減。 |
セキュアな利用 | 企業が連携の可否を管理可能 | 管理不能 | 個人の連絡先流出リスク回避。 |
🟢業務でLINE WORKSを使う4つのメリット
セキュリティと管理機能の充実がLINE WORKSの最大の強みですが、それ以外にも、企業の業務効率を飛躍的に向上させる以下の4つの具体的なメリットがあります。
メリット1:導入・教育コストの低さ
多くの従業員がすでにLINEの操作に慣れているため、新しいツールの使い方を教える手間がほぼかかりません。導入後すぐに定着しやすく、教育のための時間を削減できます。
メリット2:グループウェア機能による業務効率化
チャット機能に加え、カレンダー、タスク管理、掲示板(ホーム)といったグループウェアの機能が一つのアプリに統合されています。これにより、複数のツールを立ち上げる手間がなくなり、情報共有やスケジュール管理の効率が向上します。
メリット 3:セキュアな顧客連携(LINEユーザーとの接続)
個人のLINEアカウントを教えることなく、企業の管理下にあるLINE WORKSアカウントから顧客(一般LINEユーザー)と連携できます。これにより、顧客とのコミュニケーションの利便性を保ちつつ、情報漏洩のリスクを抑えられます。
メリット4:高い拡張性と外部サービス連携
API連携により、勤怠管理システムやCRM(顧客管理)ツール、チャットボットなど、さまざまな外部サービスと接続できます。LINE WORKSを「業務のハブ」として活用することで、データの一元管理や自動化が進みます。
🟢LINE WORKSの初期費用・料金プラン
LINE WORKSは無料版も提供していますが、企業が求めるセキュリティや管理機能をフル活用するには有料プランの導入が必須です。ここでは、LINEWORKSの導入時に把握しておくべき初期費用と、LINEとLINEWORKSの主な料金プランの違いについて解説します。
LINE WORKSには、初期費用はかかりません。料金は月額または年額の「利用人数×プラン料金」で計算されます。
主なプランは以下の3つに分かれています。
プラン名 | 料金(月額/1ユーザー) | ユーザー数/ストレージ | セキュリティ/管理機能 |
|---|---|---|---|
フリー(無料) | 0円 | 30名まで / 5GB(全体) | 監査ログ・IPアドレス制限:なし |
スタンダード | 450円〜 | ユーザー無制限 / 1TB(全体) | 必須機能:監査ログ、アクセス管理機能(必須)が利用可能 |
アドバンスト | 800円〜 | ユーザー無制限 / 100TB(全体) | スタンダードに加え、グループウェア機能(メール、Driveなど)がフルセット |
事業での利用において重要なのは、トーク履歴の監査機能やIPアドレス制限が「スタンダード」以上の有料プランでなければ利用できないという点です。セキュリティを担保したい場合は、有料プランの検討が必須となります。
💡LINE公式アカウントとの違いは?顧客コミュニケーションの最適な選択
「LINE WORKSとLINE公式アカウント、どちらもLINEユーザーと繋がれるが何が違うのか?」と疑問に感じる方も多くいます。両者は目的が明確に異なっており、顧客コミュニケーションの目的に合わせて使い分けることが重要です。
LINE WORKSとLINE公式アカウントの最も大きな違いは、「誰とのコミュニケーションに特化しているか」という点です。
1. 目的の違い:社内と社外の使い分け
項目 | 特化している目的 | コミュニケーション対象 |
|---|---|---|
LINE WORKS | 社内連携、情報共有、業務効率化 | 従業員間(BtoE)、限定的な取引先/顧客との1対1連携 |
LINE公式アカウント | 顧客への情報発信、集客、販促 | 大多数の顧客(BtoC)への一斉メッセージ配信 |
LINE WORKSは「組織内のコミュニケーションと管理」に最適化されたツールです。
一方、LINE公式アカウントは、「不特定多数の顧客に対するマーケティング活動」に最適化されています。
2. 機能の違い:双方向か、一斉配信か
項目 | LINE WORKS | LINE公式アカウント |
|---|---|---|
メッセージ配信 | 1対1トークが主(一斉配信はできない) | 一斉メッセージ配信、セグメント配信が可能 |
友だち追加 | 管理者が招待した特定ユーザーとのみ繋がる | QRコードなどで不特定多数の「友だち」を集める |
業務連携 | カレンダー、タスク、掲示板などグループウェア機能が充実 | クーポン発行、リッチメニュー、自動応答など販促機能が充実 |
3. 最適な使い分け
企業は目的によって以下の使い分けが最適です。
LINE WORKS
顧客からの問い合わせ対応や、特定の取引先との個別かつ安全性の高い連絡手段として利用します。企業名義で個人間トークを行うイメージです。
LINE公式アカウント
新商品やキャンペーン情報などを多くの顧客に一斉に届けたい、またはクーポンなどを利用した集客・販促を行いたい場合に利用します。
この2つのツールは競合するものではなく、LINE WORKSを「社内・社外との個別連絡ツール」として導入し、LINE公式アカウントを「マーケティング・販促ツール」として併用することで、ビジネスコミュニケーションの全領域をカバーすることができます。
📚まとめ:最適な使い分けは?LINE WORKS導入の判断基準
LINEとLINE WORKSの明確な違いは、単なる機能の多寡ではなく、「誰が」「何を」「どこまで管理できるか」という点に集約されます。
以下の判断基準を参考に、最適なサービスを選定してください。
貴社の状況・目的 | 推奨されるサービス | 理由 |
|---|---|---|
セキュリティ・コンプライアンスを最優先する | LINE WORKS(有料プラン) | 監査ログ、アクセス制限、アカウントの一元管理が必須のため。 |
全従業員のアカウントとデータを企業で管理したい | LINE WORKS | アカウント所有権が企業にあり、退職時などのデータ保全が確実なため。 |
社内でカレンダー、タスク管理もまとめて行いたい | LINE WORKS | グループウェア機能が充実しており、情報が分散しないため。 |
個人間の連絡のみで、機密情報を取り扱わない | LINE | 無料で手軽に利用できるため。ただし、利用範囲の明確なルール設定が必要。 |
最終的な結論として、従業員を抱える企業や、機密情報を取り扱う事業者は、リスク回避と業務効率の両面から、LINE WORKSの導入が最適解です。
LINEとLINEWORKSの連携について
なお、LINE WORKSは一般のLINEユーザーと1対1のトークが可能であり、既存の顧客接点を失うことはありません。さらに、APIを利用すれば、LINE WORKSとLINE公式アカウントを連携させることで、社内外のコミュニケーションをより円滑に進めることも可能です。
使い慣れた操作性で、安心・安全なビジネスコミュニケーションを実現しましょう。
関連記事: 【徹底解説】LINEとLINEWORKSの連携方法をわかりやすく解説!|連携の目的から連携手順、活用事例まで





