- 🟢 LINE公式アカウントの「オーディエンス」機能とは?
- オーディエンスの基本的な役割
- 「オーディエンス」と「属性」の違い
- 🟢 「オーディエンス」機能を活用する3つのメリット
- メッセージの反応率を高められる
- メッセージ配信コストを抑えられる
- 特定のユーザーを除外した配信ができる
- 🟢 LINE公式アカウント「オーディエンス」9つの種類
- ①メッセージクリック
- ②メッセージインプレッション
- ③リッチメニュークリック
- ④リッチメニューインプレッション
- ⑤友だち追加経路
- ⑥チャットタグ
- ⑦ユーザーIDアップロード
- ⑧ウェブトラフィック
- ⑨予約
- 🟢 LINE公式アカウント「オーディエンス」の作成方法
- 作成手順【オーディエンスタイプ共通】
- 作成したオーディエンスを配信に利用する方法
- オーディエンスが選択できない場合の対処方法
- 🔴 LINEの「オーディエンス」利用時の注意点
- 💡 オーディエンスが表示されない・使えない時の場合
- ステータスが「準備中」の場合
- ステータスが「エラー」の場合
- ステータスが「期限切れ」の場合
- 🟢 よくある質問(FAQ)
- Q1. オーディエンスと属性は同時に使えますか?
- Q2. オーディエンスの作成数に上限はありますか?
- Q3. 友だちが少なくてもオーディエンスは使えますか?
- 📚 まとめ|LINEオーディエンス機能を利用しよう!
LINE公式アカウントでメッセージの配信対象を絞り込む際、選択肢として「オーディエンス」が表示されます。しかし、実務の現場では「そもそもオーディエンスとは何か」「属性配信と何が違うのか」「具体的な活用法が分からない」といったお悩みの声も少なくありません。
本記事では、LINE公式アカウントのオーディエンス機能について、基本的な仕組みから属性との違い、9つのオーディエンスタイプの詳細、設定方法、表示されない場合の対処法まで、実務担当者の方が疑問なく運用できるレベルまで網羅的に解説します。
🟢 LINE公式アカウントの「オーディエンス」機能とは?
LINE公式アカウントの「オーディエンス」とは、メッセージ配信やステップ配信を行う際に、配信対象を特定の条件で絞り込むための機能です。ここでは、オーディエンス機能の基本的な役割と、混同されやすい「属性」との違いについて解説します。
オーディエンスの基本的な役割
LINE公式アカウントでメッセージの配信先を絞り込む方法には、大きく分けると「属性を用いた絞り込み」と「オーディエンスを用いた絞り込み」の2種類があります。
オーディエンスでは、LINE公式アカウント上でのユーザーの行動履歴や、運用者が設定した特定の条件に基づいて対象者をグループ化し、そのグループ宛てにメッセージを届ける機能です。
具体的には、以下のような条件でオーディエンスを作成することが可能です。
前回配信したメッセージのリンクをクリックした友だち
キャンペーンのリッチメニューのボタンを押した友だち
店舗ABに設置したQRコードから友だち追加した友だち
このように、興味関心や行動履歴が近いユーザーだけに絞ってメッセージを届けられる点が、オーディエンス機能の大きな特徴です。これにより、メッセージの反応率向上や、ブロック率の低減にもつながります。
「オーディエンス」と「属性」の違い
「オーディエンス」と混同されやすい機能として「属性」が挙げられます。「属性」とは、LINE側がユーザーの利用状況などから自動的に推計したデータに基づいてグループ分けを行う機能です。
選択できる属性は、主に以下の5種類に分けられます。
性別
年齢
友だち期間
OS(iOS / Androidなど)
エリア(地域)
ただし、これらはあくまで「推計データ」であるため、ユーザーの実際の情報と完全に一致するとは限らない点に注意が必要です。「オーディエンス」と「属性」の主な違いについては、以下の比較表をご覧ください。
項目 | オーディエンス | 属性 |
|---|---|---|
絞り込みの根拠 | ユーザーの行動履歴や運用者が設定した情報に基づく | LINEユーザーの利用状況からの推定情報に基づく |
主な種類 | メッセージクリック、リッチメニュークリック、友だち追加経路、チャットタグ など | 性別、年齢、友だち期間、OS、エリア(地域) |
情報の正確性 | 実際の行動に基づくため精度が高い | 「みなし属性」であり必ずしも正確ではない |
利用条件 | 多くのタイプで50人以上のユーザーが必要 | ターゲットリーチ数が100人以上必要 |
併用の可否 | 属性と組み合わせて配信可能 | オーディエンスと組み合わせて配信可能 |
🟢 「オーディエンス」機能を活用する3つのメリット
オーディエンス機能を活用することで、企業のLINE公式アカウント運用にはどのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは、実務担当者が特に実感しやすい3つのメリットを解説します。
メッセージの反応率を高められる
オーディエンスを活用すれば、共通の行動履歴や高い関心を持つユーザーへピンポイントにメッセージを配信できます。ターゲットを絞り込んで最適な情報を届けることで、開封率やクリック率といった反応率の向上が期待できます。また、不要なメッセージの届かない設計にすることで、ユーザーのストレスを減らし、ブロック率の低下にもつながります。
メッセージ配信コストを抑えられる
LINE公式アカウントは、料金プランごとに月間メッセージ送信上限数が決まっており、友だち数が増えるほど配信コストも増加します。オーディエンスによる絞り込み配信を行うことで、見込み度の高いユーザーだけに厳選してメッセージ届けられるため、無駄な配信通数をカットし、コストを抑えながら成果を最大化することができます。
特定のユーザーを除外した配信ができる
オーディエンスは、ターゲットを「絞り込む」だけでなく「除外する」条件としても活用可能です。例えば、同じ施策を再度案内したい場合、「前回のメッセージを開封・クリックしたユーザー」を除外対象に設定すれば、未反応のユーザーだけに絞ってアプローチできます。
これにより、すでにアクションを起こしたユーザーへの重複配信を防ぎ、ブランドの信頼感やユーザー体験の質を高く維持できます。
🟢 LINE公式アカウント「オーディエンス」9つの種類
LINE公式アカウントで作成できるオーディエンスには、現在9つのタイプがあります。ここでは、各タイプの概要・設定条件・活用のポイントを一つずつ解説します。
①メッセージクリック
「メッセージクリック」は、過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象に作成するオーディエンスです。(配信から60日以内のメッセージが対象になります)。
配信内容に関心を示した(=リンクをクリックした)ユーザーに絞ってフォローアップメッセージを送ることができるため、キャンペーンの追加案内や関連商品の紹介などに活用しやすいオーディエンスです。
※配信に利用するにはオーディエンスのサイズ(ユーザー)が50人以上必要です。
②メッセージインプレッション
「メッセージインプレッション」は、過去に配信したメッセージを開封(表示)したユーザーを対象に作成するオーディエンスです。メッセージクリックと同様、配信から60日以内のメッセージが対象となります。
メッセージ自体を開いたユーザーは一定の関心を持っていると考えられます。開封率の改善を目的とした再配信や、開封したが行動に至らなかったユーザーへの追加訴求などに活用できます。
※配信に利用するにはオーディエンスのサイズ(ユーザー)が50人以上必要です。
③リッチメニュークリック
「リッチメニュークリック」は、リッチメニューのいずれかのボタンをクリックしたユーザーを対象に作成するオーディエンスです。特定のアクションのみを対象にすることも可能です。
期間の指定方法には、操作日を基準に一定期間をスライドさせる「変動期間」と開始日・終了日を固定する「固定期間」の2種類があります。リッチメニュー経由の誘導を強化したい場合や、コンテンツへの反応度を見ながら配信を行いたい場合に有効です。
※配信に利用するにはオーディエンスのサイズ(ユーザー)が50人以上必要です。
④リッチメニューインプレッション
「リッチメニューインプレッション」は、リッチメニュー自体を表示したユーザーを対象に作成するオーディエンスです。クリックの有無に関わらず、メニューを開いた行動を対象にする点がリッチメニュークリックとの違いです。
デフォルトでリッチメニューが非表示に設定されている場合など、「メニューを開く」という行動自体に意味を持たせたい場面で活用できます。期間の指定方法はリッチメニュークリックと同様です。
※配信に利用するにはオーディエンスのサイズ(ユーザー)が50人以上必要です。
⑤友だち追加経路
「友だち追加経路」は、特定の経路(QRコード、友だち追加リンクなど)から友だち追加したユーザーを対象に作成するオーディエンスです。対象期間は最大90日間まで選択できます。
複数店舗を運営している場合、店舗ごとに異なる友だち追加QRコードを設置することで、「店舗Aから追加した友だちだけにメッセージを送る」といった店舗別配信が可能になります。
※配信に利用するにはオーディエンスのサイズ(ユーザー)が50人以上必要です。
⑥チャットタグ
「チャットタグ」は、チャット機能で友だちに付与した任意のタグを対象に作成するオーディエンスです。事前にチャット画面でタグを作成し、個別のユーザーに付与しておく必要があります。
例えば、来店月や購入商品、問い合わせ内容などを自由な文言でタグ付けしておき、「誕生月タグが付いた友だちにだけ誕生日クーポンを配信する」といった施策に活用できます。
※チャットタグは、他の多くのタイプと異なり人数条件がなく、有効期限も設けられていない点が特徴です。
⑦ユーザーIDアップロード
「ユーザーIDアップロード」は、LINEユーザーが個別に持つ「ユーザーID」をTXTまたはCSV形式のファイルでアップロードして作成するオーディエンスです。
なお、ユーザーIDを取得するにはMessaging APIの連携が必要となるほか、アカウントが「認証済アカウント」または「プレミアムアカウント」であることが条件となります。
自社に蓄積されたデータをもとに、LINE公式アカウント側でセグメント配信を行いたい場合に活用できます。作成時の人数条件はありませんが、有効期限は作成から180日間となります。
⑧ウェブトラフィック
「ウェブトラフィック」は、計測タグやLINE Tagのトラッキング情報をもとに作成するオーディエンスです。LINE Tagとは、LINE広告の効果計測などに使用されるタグで、Webサイトに設置することでコンバージョン計測やオーディエンス作成が可能になります。
ECサイトや予約サイトなど、自社サイトを持つ企業がWeb行動とLINE配信を連携させたい場合に有効です。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50人以上必要です。
⑨予約
「予約」は、「LINEで予約」機能と連携しているアカウントで、予約したユーザーを対象に作成するオーディエンスです。来店実績のあるユーザーに再来店を促すメッセージを送ったり、キャンセルしたユーザーに再予約を案内したりといった、予約行動に基づいたフォローアップに活用できます。

🟢 LINE公式アカウント「オーディエンス」の作成方法
ここでは、LINE公式アカウントの管理画面でオーディエンスを作成する際の操作手順を解説します。作成するオーディエンスタイプによって設定項目は多少異なりますが、大まかな流れは共通しています。
作成手順【オーディエンスタイプ共通】
① LINE公式アカウントの管理画面にログインし、「データ管理」>「オーディエンス」を選択します。

② 画面右上の「作成」をクリックし、オーディエンス作成画面に遷移します。
③ オーディエンスタイプの「選択」ボタンから、作成したいオーディエンスの種類を選択します。

※ 「選択」ボタンをクリックすると、下図のように利用可能なオーディエンスタイプの一覧が表示されます。

④「オーディエンス名」を入力します。管理しやすいよう、内容がわかる名称をつけておくことをおすすめします。
⑤ 選択したタイプに応じた詳細設定(対象メッセージの選択、期間の指定など)を行います。

⑥ 内容を確認し、「保存」をクリックすればオーディエンスの作成は完了です。
注意点:オーディエンスの作成・配信設定は、スマートフォンアプリからは行えません。必ずPCのLINE Official Account Managerの管理画面から操作する必要があります。
作成したオーディエンスを配信に利用する方法
オーディエンスの作成が完了したら、実際にメッセージ配信ですぐに活用してみましょう。
管理画面の「メッセージを作成」から配信内容を作成し、配信先の設定で「絞り込み」にチェックを入れます。
作成済みのオーディエンス一覧が表示されるので、対象のオーディエンスを選択すれば、メッセージを配信できます。

※ 作成したオーディエンスが画面に表示されない、または選択できない場合は、後述する「表示されない場合の対処法」を確認してください。
オーディエンスが選択できない場合の対処方法
選択したオーディエンスタイプによっては、「一致する検索結果はありません」と表示されることがあります。
これは、オーディエンスの作成条件を満たしていないことが原因です。「チャットタグ」や「ユーザーIDアップロード」以外のオーディエンスタイプでは、配信対象となるユーザー数(オーディエンスサイズ)が50人以上いないと作成・利用ができません。

そのため、このエラーが表示された場合は該当のオーディエンスを利用することができません。まずはアカウントの友だち数を増やすか、条件となるアクションを行うユーザーを集める施策から進めましょう。
🔴 LINEの「オーディエンス」利用時の注意点
オーディエンス機能を活用するうえでは、いくつか知っておくべき制約や注意点があります。特に、オーディエンスサイズの条件や有効期限については事前に把握しておきましょう。
オーディエンスサイズの条件
オーディエンスの有効期限
反映までのタイムラグ
対象期間の制限
操作可能な環境
注意点 | 内容 |
|---|---|
オーディエンスサイズの条件 | チャットタグ、ユーザーIDアップロードを除く多くのタイプは、オーディエンスサイズが50人以上必要 |
オーディエンスの有効期限 | チャットタグ、ウェブトラフィックを除き、多くのタイプは作成から180日間で有効期限切れとなる |
反映までのタイムラグ | 作成直後は「準備中」となり、有効になるまで数時間かかる場合がある |
対象期間の制限 | 友だち追加経路は最大90日、リッチメニュー関連は変動期間10〜180日・固定期間最長366日など、タイプごとに指定できる期間が異なる |
操作可能な環境 | オーディエンスの作成・配信設定はPCの管理画面のみで可能。スマートフォンアプリからは操作できない |
💡 オーディエンスが表示されない・使えない時の場合
作成したオーディエンスは、管理画面の一覧に以下いずれかのステータスで表示されます。
ステータス | 内容 |
|---|---|
有効 | 配信に利用可能な状態 |
準備中 | 集計・反映が完了していない、またはサイズ条件を満たしていない状態 |
エラー | 作成時に何らかの不備が発生した状態 |
期限切れ | 有効期限(180日)を過ぎた状態。1ヶ月後に自動削除される |
この章では、オーディエンスのステータスごとに原因と対処法を整理します。

ステータスが「準備中」の場合
「準備中」のまま更新されない場合、主に次の2つの原因が考えられます。
1つ目は、単純に反映までの時間差です。オーディエンスは作成直後から有効になるまで数時間かかることがあるため、しばらく時間を置いてから再度確認してみましょう。
2つ目は、オーディエンスサイズの条件を満たしていないケースです。多くのタイプは、対象となる友だちが50人以上いなければ「準備中」のまま更新されません。まずは友だちを増やす施策に取り組む必要があります。
ステータスが「エラー」の場合
「エラー」と表示される場合は、設定した内容に不備がある可能性があります。例えば、ウェブトラフィックの場合は、Webサイトに設置したタグの設定に誤りがある可能性があります。それぞれの設定内容を見直し、再度アップロード・保存を行いましょう。
ステータスが「期限切れ」の場合
「期限切れ」は、作成から180日が経過し、有効期限が切れた状態です。期限切れのオーディエンスは配信に利用できず、そのまま1ヶ月放置すると自動的に削除されます。継続して同じ条件で配信したい場合は、新規でオーディエンスを再作成する必要があります。

🟢 よくある質問(FAQ)
オーディエンス機能について、実務担当者からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
Q1. オーディエンスと属性は同時に使えますか?
A. はい、併用可能です。オーディエンスと属性を組み合わせて配信対象を絞り込むことができます。ただし、それぞれに定められた人数条件(オーディエンスは多くのタイプで50人以上、属性はターゲットリーチ数100人以上)を満たしている必要があります。
Q2. オーディエンスの作成数に上限はありますか?
A. はい、オーディエンスタイプごとに作成上限数が設けられています。最新の上限数は、LINEヤフー for Businessが公開している作成上限数のマニュアルで確認することをおすすめします。運用中のアカウントで新規作成ができない場合は、上限に達していないか確認してみましょう。
Q3. 友だちが少なくてもオーディエンスは使えますか?
A. チャットタグ、ユーザーIDアップロードの2タイプは人数条件がないため、友だち数が少ない段階でも利用可能です。一方、それ以外の多くのタイプは50人以上という条件があるため、開設初期は活用しづらい場合があります。まずは友だちを増やす施策と並行して、チャットタグなどを活用するとよいでしょう。
📚 まとめ|LINEオーディエンス機能を利用しよう!
本記事では、LINE公式アカウントの「オーディエンス」機能について、属性との違い、9つのタイプの詳細、作成方法、そして表示されない場合の対処法まで、解説しました。まずは本記事で紹介した内容をもとに、自社のLINE公式アカウント運用にオーディエンス機能を取り入れてみてはいかがでしょうか。





